ベルテックス静岡が今季3度目の8連勝を飾った。ホームで豊田合成スコーピオンズを86-82で下して首位をキープ。3季ぶり開催の清水の地でブースターを喜ばせた。ファクンド・ミュラー監督(49)は「難しい試合だった。後半の守備に課題を残したが(接戦を)勝ち切れたことは大きい」と振り返った。

第2クオーター(Q)を終え43-36と7点リード。第3Qの中盤には50-51と逆転を許した。この場面で流れを変えたのがPG吉田健太郎(27)だ。立て続けに3点シュートを2本決めると、その後もドライブで得点を重ねて13得点4アシストと躍動。「アップテンポでリズムを変えるプレーができた。特にアシストしたプレーがよかった」と満足げ。第4Qでは全員が積極的な攻撃を展開。相手ディフェンスファウルや、要所で3点シュートを決めて薄氷の勝利をつかんだ。10得点を決めたSG大友隆太郎(28)は「今日は攻撃面がよかった。多く打つことを意識し役割を果たせてよかった」と話した。

既に4月のプレーオフ(上位8チームによるトーナメント戦)進出を決めているチームは、これで34勝5敗で勝率8割7分2厘。勝率で並ぶ2位・岩手ビッグブルズとの次節(3月4、5日)首位攻防戦を前に、今日26日の第2戦は大事な一戦となる。吉田は試合後、詰めかけた観客に向かって「明日も勝ちます。皆さんと一緒にプレーオフまで戦いましょう」と呼び掛けた。【山口昌久】