バレーボール男子の日本代表選手として2021年の東京五輪に出場した藤井直伸(ふじい・なおのぶ)さんが10日に死去した。31歳だった。

日本バレーボール協会は川合俊一会長のコメントを発表した。

 

「突然の訃報に言葉が見つかりません。

 

藤井選手は2017年に日本代表に初選出され、以降2021年まで5年連続で日本代表となり、チームの中心選手として活躍しました。2017年のアジア選手権大会ではチームを優勝に導くとともに、個人としてもベストセッター賞を受賞、その後ワールドカップ2019では4位、東京2020オリンピックにおいては29年ぶりとなる決勝トーナメント進出に貢献するなど、日本を代表するセッターとして輝かしい功績を残されました。

 

闘病生活を始められてからご本人が発信されていた情報には、いつもバレーボールに対する愛が溢れていました。そんなチャレンジ、努力を積み重ねてきた藤井選手の日の丸を背負った雄姿を二度とコートで見ることができないと思うと悲しみでいっぱいです。

 

どうか安らかにお休みください。ご冥福を心よりお祈り申し上げます」

 

藤井さんは宮城・古川工高から順天堂大を経て東レ入り。2017年から代表に選ばれ、攻撃を指揮するセッターとして活躍した。

昨年2月に自身のインスタグラムで「胃がんのステージ4」であることを公表。「前を向いてこの病気に打ち勝つという強い意志を持っている」とつづっていた。

女子元日本代表でセッターだった佐藤美弥さん(33)と21年に結婚した。