B2福島ファイヤーボンズが24日、今日からホームで行われる東京Z戦に向けて調整。チームは現在24勝26敗でB2全体7位に位置し、各地区上位3チームとそれ以外のうちの上位2チームが出場できるプレーオフ(PO)の出場圏内にいる。レギュラーシーズンは残り10試合。村上慎也主将(32)は「1試合1試合がPOぐらいの気持ちで戦っていかなければいけない」と気を引き締める。

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チームは昨年10月2日、佐賀との開幕節第2戦から6連敗。選手の入れ替わりやヘッドコーチの交代など新体制となり、まだチームとしてまとまりきれていないことが原因で出遅れた。村上は「自分たちの中でのチームとしてやるべきことに対して、全員が同じ認識ではなかった。それぞれが考えていることがバラバラだった」と振り返った。

シーズン17試合を終えて5勝12敗と大きく負け越していた昨年11月末、チームミーティングで「自分たちがどうしたいのか、チームとしてどうしたいのか」を話し合った。「少し長めに話をして、選手の中で感じていることをコーチに伝えた。チームとして必要なミーティングでした」。共通認識を持てたチームは、昨年12月3日の東京Z戦から今季初の3連勝と早速巻き返し、同17日からは今季最長の7連勝も達成。以降は各地区上位のチームなどに連敗を喫しているものの、そのほとんどが10点差以内の接戦。同じ方向を向いたチームは確実に上昇気流をつかんでいた。

前節はPO出場を争う西宮に75-73と、接戦を制して東地区4位に浮上。最大17点差をひっくり返す逆転勝利に、村上は「ホームの力ってすごい。ブースターの力があって勝てた部分も大きい」と感謝した。「ブースターの“応炎”の力を借りたいですし、僕らもその期待に応えられるように。これからの福島のために、B1に上がるという結果を出すことが大事」。悲願のB1昇格へ、福島を背負い、まずはPO出場を確実なものとする。【濱本神威】