女子日本代表のロコ・ソラーレ(6勝5敗)が11連敗中のニュージーランド(NZ)との1次リーグ(L)最終戦に7-5で勝利し、決勝トーナメント(T)進出を決めた。

崖っぷちの状況から4連勝を飾り、1次L6位以内を確定させた。スキップ藤沢五月(31)も決勝T進出を安堵(あんど)の表情で喜んだ。

ショットの正確性で上回り、着実に得点を重ねた。先攻の第1エンド(E)で1点スチールに成功。その後はお互いが点を取り合い、3-3で前半を折り返した。

第6Eでは相手にNO・1を握られる中、藤沢にラストロックが巡ってきた。手前のセンターガードに当たらないようにドローショットを投じ、相手のNO・1をタップ。このエンドで大量4点を奪取し、NZを突き放した。

サードの吉田知那美(31)と藤沢は声をからすほど、1投1投に力を込めてきた。吉田知は「私とさっちゃんの声は失われてきているんですけど、スウェーデンに声は置いて帰ろうと思っているので、最後まで頑張りたいです」といつも通りのポジティブな言葉でかみしめた。

藤沢も「予選前半は苦しんだ部分があったんですけど、後半に向けて(状態を)上げることができたので、自分たちとしてはやりきったなという気持ちでいます」と充実感を漂わせた。決勝Tへ向けては「新たな気持ちで、どの対戦相手が来ようとも、自分たちやアイスに集中して臨みたい」と締まった口調で見据えた。

ロコ・ソラーレは大会中盤で3連敗を喫し、一時は3勝5敗と追い込まれたものの、そこから持ち前の粘り強さで奮起。4連勝で7勝5敗へと巻き返し、決勝T進出を決めた。

銀メダルを獲得した16年以来、7年ぶりの世界選手権。世界一へ向け、チーム一丸で第1関門を突破した。

◆決勝Tの日程(全て日本時間)

<25日午後6時>

(1)1次L3位-同6位

(2)1次L4位-同5位

<26日午前0時>

(1)1次L1位-(1次L4位-同5位の勝者)

(2)1次L2位-(1次L3位-同6位の勝者)

<26日午後6時>

3位決定戦

<26日午後11時>

決勝