B1東地区首位の千葉ジェッツが西地区2位の琉球ゴールデンキングスを89-85で破り、地区優勝マジック(M)を「9」とした。先月12日の天皇杯決勝戦に続く強豪・琉球からの勝利で、リーグ41勝目(5敗)。琉球はリーグ連勝が13でストップし、首位の島根とのゲーム差は3に広がった。

今季から加入し、初先発となったポイントガード小川麻斗(21)が一気に流れをたぐり寄せた。第1クオーター(Q)を20-24で終え、第2Qも追いかける展開が続いた千葉J。だが、小川が終盤の約30秒間で2本の3点シュート(3P)を連続で成功。一気に逆転し、42-40で前半を折り返した。

第3Qも開始から連続で得点を許すなど手に汗握る接戦となったが、選手は落ち着いていた。原修太、ギャビン・エドワーズらをケガなどで欠く中、ヴィック・ロー、クリストファー・スミスらが攻撃の核として機能。64-57と一気に突き離した。第4Qは一転、猛反撃にあい、一時は2点差にまで迫られた。それでも、最後はエースの富樫勇樹が試合終了間際に3Pシュートを沈め、勝利を決定付けた。

4本の試投で全ての3Pシュートを決めた小川は、「攻めることが意識できた。自分でも今日は入るかなと自信を持ってうてた」と満足そうな表情を見せた。日体大1年時から特定指定選手としてBリーグに出場、今季から千葉Jプロ契約したフレッシュな21歳は「千葉に来て多くを学べている」と手応えをつかむ。ジョン・パトリック監督からも、「普段出ていない選手が活躍してくれた」とたたえられた。

千葉Jは今季、B1最高連勝記録を24に更新。先月12日に決勝が行われた天皇杯では、琉球を87-76で破り、全国101チームの頂に立った。連勝は22日の仙台戦で止まったものの、前節では24チーム最速でポストシーズン(PS)への進出を決めていた。PSでの対戦を見据えた琉球とのホーム2連戦。満員のブースターの前で、第1ラウンドを制した。【勝部晃多】