日本ラグビー協会は12日、女子ラグビーの中長期戦略計画を発表した。

国際統括団体「ワールドラグビー」は男女15人制のW杯をセットで選ぶ傾向にあり、2031年の男子と33年の女子は米国開催が決定済み。日本は最短で35年に男子、37年に女子のW杯招致を目指すことになり、ディレクター・オブ・ウィメンズラグビーに就任した香川あかね氏は「強化に関してはセブンズ(7人制)と15人制を同時にやる。主に高校生までは7人制を活用しながら、その後に振り分ける形になる」と五輪種目である7人制と同時進行で強化する方針を示した。

2050年に向けて、7人制は48年夏季五輪で金メダル、15人制は世界ランク3位以内を目標とする。女子ラグビーの選手登録者数は年率6・5%拡大を目標とし、2050年に1万人到達を目指す。香川氏は「課題が同じ競技団体と一緒になって『女子スポーツ』という視点で、国内で広げていく観点を持った方が効果的」とし、他のスポーツともタッグを組んで普及や強化を進めていく意向を示した。【松本航】