2月の4大陸選手権銅メダルの佐藤駿(19=明治大)は4回転ルッツの転倒があり、76・45点だった。

巡ってきた初出場の舞台だった。宇野昌磨(トヨタ自動車)が右足首のけがで欠場したため、代替出場が決まったのは先週。「聞いた時は『えっ!』ってなって、その日のご飯は喉を通らなかった」と苦笑いで振り返る。既に来季のプログラムを練習していたため、そこから“スピード調整”で国別対抗戦を迎えていた。

「もうやるしかないなって。ここで安定の構成をやっててもダメかなと思ったので、今回は攻めていこうと思います」。その言葉どおりに冒頭に4回転ルッツに挑んだ。失敗はしたが、続く4回転トーループはこらえきり、必死に滑り抜いた。

◆世界国別対抗戦 8度目の開催となる国際スケート連盟(ISU)公認大会。世界6カ国が男女シングル各2人、ペア1組、アイスダンス1組の4種目8人で争う。各種目、優勝は12点、2位は11点…と与えられ、合計点で優勝国を決める。日本の他に米国、カナダ、韓国、イタリア、フランスが参加。SP、フリー(アイスダンスはリズムダンス、フリーダンス)ごとに区切り、総合得点での順位は得点としない。各出場者(組)の総合得点はISU公認記録となる。