スピードスケート女子で五輪2大会連続金メダルの高木美帆(28)が、自身4大会目となる26年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪を狙う。17日、都内で行われた会見で美容室向けヘアケアブランド「TOKIOインカラミ」所属となることを発表。スノーボード男子の平野歩夢らも在籍しており「気が引き締まる思いです」と口にした。

新たな挑戦で3年後を目指す。北京五輪後は日本のナショナルチームを支えてきたヨハン・デビッド・コーチとの二人三脚でレースに出場。W杯を転戦していた今年2月、目標をミラノ五輪に据えた。「1500メートルを純粋に、真っすぐ見ていきたい」。これまでは距離を問わず地力を高めてきたが、照準を18年平昌、22年北京と2大会連続銀メダルの1500メートルに一本化。北京では同コーチがコロナ陽性で会場におらず「この先の3年間の全てを懸けたい」と誓う。

個人だった活動には男子の村上右磨(高堂建設)、女子の佐藤綾乃(ANA)が加わり「team GOLD」を結成。来月に本格始動し、6月からオランダで夏の強化に入る。チーム名に込めた思いは「やるからにはトップを目指したい。周りから見た時に輝いたチームでありたい」。31歳で迎える五輪へ、悔いなくわが道を進む。【松本航】