「悪質タックル問題」以来途絶えていた交流戦が5年ぶりに復活し、関学大が逆転で日大に勝利した。

7－10で迎えた第4Q11分17秒。関学大は敵陣5ヤードからRB伊丹翔栄（3年＝追手門学院）が中央ダイブでTDを決めた。関学大の大村和輝監督は「日大は強いんで。選手もいいしフィジカルも強い。いいライバルで、交流関係を続けていきたい。非常にいい勉強をさせてもらっている」と関係の復活を喜んだ。

5年前当時の関学大監督だった鳥内秀晃氏は「5年前は終わったこと。蒸し返すつもりはない。こうやって名門同士が（試合を）やることができた。競技人口も減っていく中で、（アメフトが）これで盛り上がってくれたらええ」と話した。

日大の選手にとっては、暗黒時代を耐えてこの日を迎えることができた。日大WR三枝寛治主将（4年＝日大豊山）は春の交流戦にもかかわらず満員の観客が訪れた雰囲気を「楽しかったです」と言い、「一番大きな感情としては感謝しかない。今回の実現にしても、多くの人の尽力があったと思う。とにかくもう1度、甲子園に戻りたい。あの地で戦うのは赤（日大）と青（関学大）。その期待に応えないといけない」と力をこめた。