男子決勝が行われ、東京五輪2冠で世界王者の橋本大輝(21=順大)が3連覇を飾った。

2位だった予選と合わせて合計171・497点。1947年の第1回大会から数えて、男子では8人目の3連覇となった。

「ほんとに、ほっとしてます。1月からケガを負って、なかなか練習が積めない中、シーズン最初の試合を迎え、どうしても自信を持ちたくても持てない練習量だった。(予選)2位通過の悔しさもありましたが、6種目やりきって、結果をみて、本当にほっとしてます」と心境を語った。

昨年の世界選手権の個人総合で優勝している日本のエースは、年明けに腰の疲労骨折が判明。20日の公式練習で、「言うか迷ってたんですけど…」と切り出し、診断されてから2カ月間は、床運動と跳馬を回避し、全6種目の練習再開は3月下旬だったと説明していた。万全には遠いが、「自分のことをやれれば、間違いなく(タイトルを)取れる」と自信を示した。その後の練習では跳馬の着地で右足首を痛めていた。

1種目目の床運動では最後の着地で左脚一歩動くがまとめて13・966点。続くあん馬では降り技を決めると「セーフ」のポーズで14・400点、つり輪は13・800点、跳馬はロペスの着地で両膝が大きく沈む乱れで14・200点、平行棒は14・766、最終の鉄棒も「とりあえず結果を考えずにいまできることをやろう」と言い聞かせ、確実に技を重ねて着地も止めて14・300点で終えた。

2連覇がかかる秋の世界選手権(ベルギー)代表には内定している。「焦らずに準備したい。個人総合、団体総合で金メダルを」と誓った。

<男子決勝>

<1>橋本大輝 171・497

<2>萱和磨 169・764

<3>杉本海誉斗 168・197

<4>谷川航 167・764

<5>川上翔平 167・595