アーティスティックスイミング(AS)日本代表の練習が23日に都内で公開され、大阪・四天王寺高1年の比嘉もえ(15)が成長を実感した。

安永真白(23=ともに井村ク)とのデュエットも直近の大会を経て「難易度を上げたら世界と戦えるよね」と誓い合い、構成をレベルアップ。5月上旬のW杯フランス大会、7月の世界選手権(福岡)へ強化を続けている。

広島出身で父は元プロ野球・広島の寿光さん(42)。比嘉はこの春、広島・観音中から大阪・四天王寺高へ進学した。代表合宿は都内で行われることが多く、高校進学で変わった点を問われると「ここから家の距離が近くなったのがうれしい。(新幹線で広島まで約)4時間が(大阪で)2時間半になった」と笑わせ「寮では洗濯が大変。『こんなに洗濯って大変なんだ』って思っています」と初々しい一面を見せた。

伸びている身長は172センチとなり、日本代表ではチーム種目でもリフトの重要な土台を担うようになった。先輩の安永も「パワーの部分に関しては去年とは別人のよう。リフトのポジションも、誰でもできるものではない。もえちゃんができるようになったのは、チームとして大きい」。頼もしさが増す高校1年生は、勝負の夏へ、さらなる成長を目指す。【松本航】