卓球女子でオリンピック(五輪)で3大会連続メダル獲得の石川佳純さん(30=全農)が18日、都内で引退会見を開いた。

石川は今後の活動として、中国の子どもたちとの交流に意欲を示した。

「中国のファンの方、中国選手ともたくさん交流できた。自分自身の経験の幅が広がった。せっかく少し覚えることができたので、世界チャンピオンを目指している日本の子どもたち、中国の子どもたちがたくさんいる。全世界の子どもたちが練習試合をする機会があまりない。そういう機会があったらいいのかなと思います」

さらに会見中では、中国メディア「新華社」から中国語での質問も飛び出した。中国語が堪能な石川は、すぐに日本語訳。質問内容が「現役引退を中国のSNSサイト『ウェイボー』で宣言した時、たくさんのメッセージが寄せられました。どんな感想をお持ちですか?」であったと説明した。

そのうえで、流ちょうな中国語で回答も披露。「たくさんのメッセージをいただいて、こんなにたくさんいただけると思っていなくてびっくりしました。現地でもファンの方がたくさん応援してくださって、まるでホームのように応援してもらいました」と感謝を込めた。

同会見が生配信されたユーチューブの「テレビ東京卓球チャンネル」でも、午後2時35分時点で2900人以上が視聴。チャット欄には中国語でのメッセージが相次いでいる。

石川は幼少期に競技を始め、14歳で日本代表入り。12年ロンドン五輪女子団体で日本初の銀メダルをつかんだ。16年リオ五輪は再び団体で銅。21年の東京五輪は団体の銀メダルを手にした。