立命館大から富士通入社3年目の田中佑美(24)が、自己ベストの12秒89(追い風0・4メートル)で2位に食い込んだ。

4月の織田記念で日本人4人目の12秒台に突入した勢いそのままに、12秒9の壁も突破した。5月上旬の木南道孝記念(12秒91)後は右膝の痛みで練習量を落としたというが「練習でも『グンッ』と進む感覚がある。アベレージが上がっているのかな」と手応えをにじませた。

この日は寺田明日香(ジャパンクリエイト)が12秒86で優勝し、福部真子(日本建設工業)が12秒91で3位。日本人同士での激しい争いが続いている。

6月1日からは日本選手権(大阪)が行われ、8月の世界選手権(ハンガリー・ブダペスト)の代表切符を懸けた戦いが繰り広げられる。伸び盛りの24歳は「ハードル界としていいこと」と口にし、ライバルとの競争を発奮材料にする。【松本航】

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