大学王者の帝京大が、関西王者の京産大に圧勝した。

多くの観衆が詰めかけた京都ラグビー祭で対戦し、前半20分すぎまでは互角の展開だった。帝京大は同24分にSO小村真也(3年=ハミルトンボーイズ高)の突破を起点に、FB青柳潤之介(1年=国学院栃木)が先制トライを奪う。同33分にはプロップ上杉太郎(4年=熊本西)が飛び込み、前半は10-0と帝京大がリードして折り返した。

帝京大は青柳とCTB上田倭士(やまと、大阪桐蔭)の2人の1年生を先発に抜てき。

京産大も報徳学園時代に高校屈指のFWと評されたロックの石橋チューカと、SH高木城治(東福岡)の2人の1年生を先発起用した。

京産大は後半、スクラムを修正し、帝京大に押し勝つ場面もあった。後半にキックパスからFB奈須貴大(2年=光泉カトリック)、途中出場の小林修市(京都成章)と2本のトライを返した。しかし、ラインアウトや甘いタックルなど、細かいミスをことごとく得点に結びつけられた。

トライ数は帝京大の7本に対し、京産大は2本。

帝京大の相馬朋和監督は「京産大のプレッシャーがすごい中で、いいファイトができた」と収穫をつかんだ様子で、フッカー江良颯主将(4年=大阪桐蔭)は「今年も日本一、チャンピオンを目指しています」と話した。

一方で、京産大の広瀬佳司監督は「日本一のチームに力の差を見せつけられました。セットプレーで優位に立てず完敗です」と語り、フランカー三木皓正主将(4年=京都成章)は「7カ月後に(大学選手権で)あの相手にもう1回チャレンジする。どうやったら勝てるか、自分なりにぼんやりとは見えています」と雪辱に執念を燃やした。

両校は21年度の全国大学選手権・準決勝(22年1月2日、国立)でも対戦。大接戦の末に37-30で帝京大が勝っている。