5月1日に引退を表明したフィギュアスケート、アイスダンスの「かなだい」こと村元哉中さん(30)、高橋大輔さん(37)組らが、サポート企業のスカイコート株式会社がKOSE新横浜スケートセンターで開いたスケート教室に参加した。

初心者から選手まで小学生約90人に対し、熱心に指導したのはスケーティング。高橋さんは「ジャンプをやりたいという子もいたんですけど、『ジャンプはうまい先生がいるから、スケーティングにしてもいい?』みたいな感じでステップを教えて。シングルだと、そこまで気をつけないようなところは、アドバイスできたと思う」と約1時間のレッスンを振り返った。

コロナ禍により、3年ぶりの開催になった。その間で、自身がアイスダンサーとしての滑りを会得してきた。「アイスダンスのスケートってすごくきれいなので、シングルでも応用されて、ジャンプも跳べて、スケートもきれいだったら、より一層点数出ると思うから」と両競技で一線級の経験を生かした教えを心掛けた。

会の最後には、1年前にアイスダンスのカップルを組んで取り組み始めたという小4の竹内心優さん、小6の土屋悠希くんから、サプライズで花束を受け取った。記念撮影の後で、村元さんが「何か聞きたい事ない?」と優しく問い掛け、スピンのコツについて、手ほどきする姿もあった。「せっかくの機会なので。少しでも助けになれていればいいな」と振り返った。

競技生活を終えて、現在は夏場のアイスショーなどへ向けて、2人で練習の日々を過ごしている。高橋さんの髪色は「メッシュはあったけど全体は」人生初のシルバーカラー。「夏というか、大体、髪の毛をなんかしたくなる衝動に駆られるんですけど、3年間ぐらいずっと結構我慢してたんです」と笑顔。ツメを伸ばすために本格的なネイルも施した。

村元さんは「私も髪の毛バッサリいきたいんですけど、ちょっとショーがあるので、もうちょっと我慢してるっていうのと、似合うのか似合わないのかっていう。私もなんか、髪の毛、なんかチェンジしたいなっていうのはありますけど、今のところ、特に何もやってないです」と、2人そろってのイメチェンの日も遠くなさそう。

いまはプロスケーターとして、演出も含めた新しいショーのアイデアを練っている時間でもある。高橋さんは「舞台を見に行ったり、また見る時に、『あ、こういう見せ方するんだ』とか。そういう目線で見るようになってます。考えてはいるんですけど、まだ言わないでストックをためてます」と模索していく。

【写真特集】“かなだい”がスケート教室開催 子どもたちに楽しく教える