バスケットボール男子Bリーグの年間表彰式「Bリーグアワードショー」が2日、都内で行われ、レギュラーシーズン最優秀選手賞(MVP)に、日本代表候補の河村勇輝(22=横浜BC)が選ばれた。新人賞にも輝き、ダブル受賞はBリーグが開幕した16ー17年シーズン以降初めてとなった。

プロ1年目ながら、今季リーグ最多の平均8・5アシスト、日本選手トップの同19・5得点を挙げるなど大活躍し、チームを初のチャンピオンシップ(プレーオフ)進出に導いた。

家族、恩師やチームメートからのメッセージを集めた映像が流されると、涙を流しながら言葉を続けた。

「まずはすごく驚いています。僕よりはるかに良い成績を残している選手がいる中で、まさか僕が選ばれるとは。本当に恐縮してます。昔からの映像を見て、たくさんの方の支えがあっていまの自分がいるんだなと感じました」と感謝。「いまでもこのMVPにふさわしいかどうか、不思議な気持ちでいるんですけど、今シーズンの力が僕が1番だってだったっていうことではなく、これからの日本のバスケット界を盛り上げていってほしいっていうメッセージであったり、使命を僕に与えてくださったのではないかと自分なりに解釈しています」と前を向いた。

Bリーグおよびバスケットボール応援番組の代表者により選考された、コート内外問わず、見る人の心を動かし、最もインパクトを残した選手に贈られる「MIP」、見ている人のココロをたぎらせる活動や結果を残した個人、団体等を対象に贈られる「ココロ、たぎる。賞」も受賞した。

この日、来季も横浜BCでプレーすることを発表していた。

◆ベスト5 河村が初受賞。富樫勇樹は7季連続、原修太、クリストファー・スミス(ここまで千葉J)とペリン・ビュフォード(島根)が初めて選ばれた。