昨年までの決勝リーグ制が廃止され、今大会から地区代表による決勝トーナメント制に移行した。男子では、浜松開誠館(西部1位)が飛龍(東部1位)を69-58で破り、決勝に進出。2連覇を狙う藤枝明誠(中部1位)は浜松学院(西部3位)に102-44と大勝した。女子では、沼津(東部1位)が浜松学院(西部3位)に70-67と競り勝ち、決勝へ。浜松開誠館(西部1位)は浜松聖星(西部2位)を69-54で下し、7連覇に王手をかけた。決勝戦はきょう4日、同会場で行われる。【倉橋徹也】

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沼津が全員バスケで逆転に成功し、浜松学院から逃げ切った。第1Qから接戦となり、流れを奪われた第3Qでは最大6点差を許す展開。しかし、最終Q残り6分を切って57-57の同点とすると、一時は7点リードした。残り17秒で1点差に詰め寄られたが、最後は自投で2得点し、守りきった。22得点した主将のG遠藤陽向(3年)は「全員でリバウンドやルーズボールを取りきれた」と決勝進出を喜んだ。

第3Qで遠藤をアクシデントが襲った。フィジカルの強い相手とボールを奪い合った際、背後に転倒。後頭部を強く床にぶつけた。幸い大きなけがにはならず、3分間ほどベンチに下がっただけですんだ。

その間、エース不在のコートを全員で守った。遠藤は「私のいない間、みんながリバウンドやシュートをつないでくれた」と感謝。強豪・浜松開誠館との決勝については「新人戦でも当たった相手。守備やリバウンドを徹底してやり、速攻につなげたい」と力を込めた。

 

 

 

 

浜松開誠館 10点前後の得点差を追い続ける浜松聖星に、逆転を許さなかった。シュートを重ねたF後藤音羽(2年)は、リングにはじかれたボールも目立ったが攻め続け、両チーム最多26得点でチームを引っ張った。必死に食い下がる相手に、得点が下回ったのは第3Qだけ。最終Qでは女王の貫禄で、わずか9失点に抑えた。決勝戦では7連覇をかけ、沼津と対する。