来年のパリ五輪でミュンヘン大会以来52年ぶりの五輪メダルを目指す世界ランキング7位の日本が、開幕白星スタートした。09年以降アジア選手権の金メダルを争ってきたアジア最大のライバルで、同10位のイランをストレートで退けた。

開幕戦、第1セット(S)からエンジン全開だった。エース石川祐希主将(27)を中心に、緩急を付けた攻撃で得点を重ねた。2度の3連続得点や5連続得点を挙げるなど、高い集中力を発揮して試合を完全に支配。高橋藍らが好サーブレシーブを連発するなど堅守も光り、25-16でセットカウントを先取した。

第2Sは、序盤から一進一退の攻防。中盤には4点差をつけられるなど、一時は劣勢だったものの、西田の強烈なスパイクで反撃開始。相手のミスを足掛かりに小野寺のサービスエースで同点に追い付くと、最後は石川がバックアタックで決めた。25-22で連取した。

第3Sも1点を取り合う展開も、中盤にじわじわと点差を広げた。サーブで苦しんだ西田が会心のスパイクを披露。高橋藍もサービスエースを決め、最後は強烈なスパイク一撃。25-19で勝利した。

1戦が世界ランキングに影響する今大会。9月の五輪予選で出場権を獲得できなかった場合、来年のVNL後のアジアでの順位が影響するため、今後にとっても価値のある勝利となった。

今大会は昨年の5位を上回るベスト4を目指す「龍神NIPPON」。次戦は9日、同11位のセルビアと対戦する。