4日に行われたテニスの全仏オープン(パリ・ローランギャロス)女子ダブルス3回戦で、ボールガールへの返球が頭部に当たって泣く騒動に発展し、加藤未唯(28=ザイマックス)アルディラ・スーチャディ(28=インドネシア)組が失格となった。

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加藤、スーチャディ組の失格

◆猛抗議 4日に行われた女子ダブルス3回戦。第1セットをタイブレークの末に落とした後、第2セットは3-1とリード。第5ゲームでは微妙な判定でポイントを失った場面で、加藤とスーチャディは主審に猛抗議していた。

◆直撃 同じ第2セットの最中、加藤が球を返そうと相手コート側にバックハンドで打ったところ、ボールガールにノーバウンドで直撃。ボールガールはパニックになったのか加藤の直接謝罪後も涙が止まらず、退場。

◆失格に 加藤は大会関係者に対し「ボールを送っただけ」と故意ではないと説明。当初は「警告」だけだったが、危険な行為とみなされ「失格」になると、スーチャディに肩を抱えられながら、人目をはばからず涙を流す。

◆SNSで謝罪 加藤は同日夜、自身のインスタグラムに「ボールガールに謝罪したい。故意ではなかった」とのコメントを掲載。大会主催者から賞金とポイントの没収処分を受けることも明らかにした。5日の混合ダブルス準々決勝に向けては「前に進み、全力を尽くしたい」とつづった。