世界ランキング8位の男子日本代表「龍神NIPPON」が、同11位のセルビアに3-1(22-25、25-21、25-23、25-20)で逆転勝利を収め、開幕2連勝を飾った。

9月に開幕する五輪予選で、同じプールに入ったライバルを撃破。リベロ山本智大(28)が好守を連発し、チームをもり立てた。この日から始まった対欧州3連戦の初戦を取り、目標のベスト4へ弾みを付けた。

山本が日本の窮地を救った。右へ左へコート上を駆け回り、スーパーレシーブを連発。第1セット(S)を奪われ、沈みかけたムードを守備で呼び起こした。19年欧州王者に逆転勝利。地元のコートを沸かせたヒーローは「最高です!」と、満面の笑みをはじけさせた。

守備からリズムを生み出す日本のバレーボールの根幹だ。19年に初めて代表入りすると、W杯や東京五輪など大舞台を経験。「海外チームと戦うにつれて日に日にうまくなっている」と実感する。

技術だけではない。VNLの日本代表の平均年齢は26歳。中堅となる28歳だが、誰よりも楽しそうにプレーする姿で、チームをもり立てている。この日も「途中は厳しい状況があったけど、チーム一丸となりコミュニケーションを取り合っていい形で勝てた。周りの選手に感謝」と、チーム力を強調した。

ブラン監督からは「世界一のリベロと言っても過言ではない」と全幅の信頼を寄せられる日本の守護神。選手にもファンにも心強い存在は、「連戦が続きますが、明日も全員で勝ちます」と言い切った。

目標のベスト4へ弾みを付けた「龍神NIPPON」。次戦は10日、世界ランキング20位のブルガリアと対戦する。

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