バレーボール男子日本代表の岸翔太郎広報が代表チームのトピックや選手情報などを紹介する「龍神NIPPON広報リポート」。9月から行われるパリ五輪予選のワールドカップバレーまで、チームの舞台裏や秘話をお届けします。

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6月12日に、およそ15時間のフライトと3時間のバス移動でジャンヌダルク生誕の地、そしてネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド2週目が開催されるフランス・オルレアンに入りました。チームは開幕から無傷の4連勝中!この勢いで、20日から始まるカナダ、キューバ、ブラジル、アルゼンチンとの戦いに臨んでくれるはずです!35歳のベテランセッター、深津旭弘選手も「相手は変わるけど、日本の持っているものを100%出せれば問題ない。自分の置かれた場所で最大限、結果を残すことが重要」と気合を入れ直していました。

その深津選手、名古屋ラウンド4戦目のフランス戦では途中出場ながら多彩なトス回しで相手を翻弄(ほんろう)し、ベテランの技を見せてくれました。そして、ヒーローインタビューでは「最高です!」を連発!会場は大盛り上がりで、ムードメーカーらしい“技”も見せてくれましたが、陰では入念なコンディション調整を欠かしません。

練習日は、必ず15分ほどかけて入念にウオーミングアップ。自前というつま先部分だけの1本歯のげたを履いてストレッチする姿は、今や恒例のシーンになっています。お子さん用のげたを見ていた時に見かけたのがきっかけで、これを使ったトレーニングがあることを知って購入。今年の3月から始めたそうです。

チーム最年長、長くトップレベルでプレーできるのは、こんな地道な努力があるからこそなんだな、と改めて実感します。

 

◆岸翔太郎(きし・しょうたろう)1990年(平2)5月19日、埼玉県志木市生まれ。小学校からバスケットボールをはじめ、中学時には全国大会優勝。高校、大学と強豪校でバスケを続け、その後テレビの企画制作会社へ。現在は日本バレーボール協会広報部撮影班として、男子日本代表チームに帯同し、チームの日々の練習や宿舎での様子などを撮影中。

 

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