卓球女子のオリンピック(五輪)2大会連続メダリスト福原愛さん(34)の元夫、台湾の江宏傑(こう・こうけつ)氏(34)が27日、都内の日本外国特派員協会で緊急会見を開いた。
「福原さんによる子供の連れ去りに関して訴える」と題し「長男に会いたい」と訴え、大渕愛子弁護士(45)と台湾の弁護人とともに経緯を説明。1週間前の今月20日、日本の裁判所で福原さんから江さんへ、長男の引き渡しを命じる審判が出たと公表した。「しかしながら、現在に至るまで応じられていない」とし、未成年者誘拐罪での刑事告訴も視野に入れるなど泥沼化している現状を、つまびらかにした。
台湾で2人の子供と住んでいた江さん側によると、昨年7月23日、台湾の空港で長男を福原さんに面会交流として渡したが、その1週間後から福原さんが連絡を絶ったという。面会交流期間は「夏休みが終わるまで」だったが、そのまま帰国されて1年以上、長男には会えていないという。「早く弟をお姉ちゃんに会わせたい」と切実に語った。
その中で日本の裁判所からは任意の引き渡し、および、緊急性のある保全命令まで出され、全面的に江さん側の主張が認められたという。
一方、福原さん側は会見後に反論の声明を出した。
「江氏の申し立ては一方的な主張に基づいていますし、日本国内の司法の手続きは未確定であり、さらなる審理を期しています」
その上で、連絡を絶っていたとの主張に対し、こう返して不快感を示した。
「福原愛が選任した日本の弁護士は江宏傑が選任した日本の弁護士と連絡が取れており、連絡を拒否したこともなく、日本の弁護士は、江宏傑ともメールでつながっています「子どもの仮の引き渡しは、お子さんの状態、意思、福祉、最善の利益を考慮して慎重に行わなければならないものです」
「江氏の側から福原氏に対しては、お子さんに配慮をした具体的な提案は全くなく、突然、このような記者会見が行われたことに大変に驚いています」
「私どもは、同氏が来日していることすら知りませんでした。いつ引き取りたいということも伺ったことがありません。江氏の来日の目的は、記者会見であったということが理解できます」
福原さんは12年ロンドン五輪の女子団体で日本卓球史上初となる銀メダルを獲得。16年リオデジャネイロ五輪の団体でも銅メダルを獲得した。同年9月1日に江氏との結婚を電撃発表。17年10月に長女を出産。18年10月に引退し、翌19年4月に第2子の長男を出産した。
21年7月に離婚。その1年後から福原さんが長男を連れて帰国したままだったといい、江氏が「(福原さんが)長男を日本に連れ去った後、連絡が取れなくなった」とSNSで訴えていた。
◆福原愛(ふくはら・あい)1988年(昭63)11月1日、仙台市生まれ。初出場の04年アテネ五輪で、シングルス16強、08年北京五輪シングルス16強、団体4位。12年ロンドン五輪シングルス8強、団体銀メダル。16年リオ五輪シングルス4強、団体銅メダル。155センチ。


