ラグビーのテストマッチ「リポビタンDチャレンジカップ2023パシフィックネーションズシリーズ」は5日午後7時15分、東京・秩父宮ラグビー場で行われる。

日本代表(世界ランク12位)と対戦するフィジー(同10位)は4日、会場で前日調整。厳しい暑さから歩きながらの戦術確認にとどめたといい、先発フッカーのサムエル・マタベシ(31=ノーサンプトン・セインツ)は「4年前とは全く違うチーム。さらに良いチームになっている。明日はそこを反映させ、ベターな結果を得たい」とチーム作りに手応えをにじませた。

今回の一戦に向けての来日後は、調整に加えて日本の文化も楽しんでいるという。SHシミオネ・クルボリ(24=フィジアン・ドゥルア)は「幼い頃に『ワイルド・スピード』を見たこともあり、渋谷のスクランブル交差点に行きました」と笑顔を見せた。

チームは7月に日本が敗れたサモアを33-19で下すなど、9月開幕のW杯フランス大会に向けて、着実な強化を続けている。

22年からは世界最高峰のスーパーラグビーに、同国が拠点のフィジアン・ドゥルアが参戦。その一員であるクルボリは「選手のプレー時間が増え、海外での経験値が上がった。非常に有益」と振り返りつつ「フィジーは小さな国。我々のプレー、存在を世界で見せられるチャンスはうれしい」。国の代表として、国際舞台での躍進を誓った。【松本航】