今年もフィギュアスケートの“夏の全日本選手権”が幕を開けた。

11日、滋賀県大津市の木下カンセーアイスアリーナ(滋賀県立アイスアリーナ)で「げんさんサマーカップ」が開幕した。今年は4日間の日程で行われ、シニア男女82人、ジュニア男女136人がエントリー。シーズンが本格化する秋へ向け、同大会を初戦に据える選手も多い。

シニア男子では、昨季のグランプリ(GP)ファイナル銀メダリストの山本草太(23=中京大)、昨季の4大陸選手権と世界ジュニアで2冠の三浦佳生(18=オリエンタルバイオ/目黒日大高)ら、シニア女子では世界選手権2連覇中の坂本花織(23=シスメックス)らが出場する。

大会名に「げんさん」の名が冠されるようになったのは16年から。これは開催地の滋賀県大津市に本社を置く「元三フード株式会社」のブランド肉「げんさん」の商標が由来となっている。会場内には牛肉や近江牛カレーなどが販売されている。

なお今年は11、12日に京都府宇治市の木下アカデミー京都アイスアリーナにて「木下トロフィー争奪大会」も開催。22年北京五輪(オリンピック)銀メダルの鍵山優真(20=オリエンタルバイオ/中京大)らがエントリーしている。

げんさんサマーカップの会場からは、車で1時間ほどで移動できる距離。三浦や本田ルーカス剛史(20=木下アカデミー)は両大会へエントリーしており、11日は“げんさん”でショートプログラム(SP)に出場し、約4時間後に木下トロフィー争奪大会へも出場するという。

同じく近畿地方では甲子園球場(兵庫県西宮市)で高校球児たちが熱戦を繰り広げているが、フィギュア界の夏の風物詩も盛り上がりをみせている。