車いすテニスで世界ランキング1位の小田凱人(17=東海理化)が、グローバル経済誌フォーブスジャパンが発表する日本発「世界を変える30歳未満」120人に選ばれたことを喜んだ。25日、都内で行われた受賞者発表セレモニーに出席。ビジネスやサイエンス、スポーツなど約20の各界で活躍する30歳未満のイノベーターを表彰する同賞を受賞し、「本当にうれしい」と笑みを浮かべた。
過去には、フェイスブック創業者のマーク・ザッカーバーグや歌手のレディーガガ、ブルーノ・マーズなどが受賞した「30 UNDER 30」。日本では18年から毎年実施されており、小田は今回、野球のラーズ・ヌートバーや陸上の田中希実らとともに選出された。
トロフィーを手にした小田は、「世界を変えるというのは、僕が数年前から意識してきた言葉」と説明。「常に最年少記録を更新したり、こうして車いすの人がこういう場に来るっていうことも、今までは当たり前ではなかったと思う。これからも僕がいろんなことにチャレンジしていくことで世界を変えていけるような選手を目指して頑張りたい」と力を込めた。
トークセッションでは、自身を支えている人物について「3年後の自分」と回答。「テニスは自分との戦い。『将来こうなりたい』『ああなりたい』という思いを持ってやってきたし、今でもそういう自分がいるのでそれがモチベーションになっている」と、高い向上心を明かした。
7月に開催されたウィンブルドン選手権でグランドスラム連覇を果たしたが、まだ夢の途中だ。目標は「生涯グランドスラムの達成」。今月下旬には全米オープンも控えており、「それが今一番意識していること。そこに向けて頑張りたい」と、気を引き締めていた。
◆小田凱人(おだ・ときと)2006年(平18)5月8日、愛知県一宮市生まれ。サッカー少年だった9歳の時に左足に骨肉腫を発症。国枝慎吾さんに憧れ、10歳で競技開始。21年に史上最年少の14歳11カ月でジュニア世界ランク1位。22年4月にプロ転向。同5月の全仏オープンに4大大会史上最年少出場。23年1月の全豪オープン準優勝。同6月の全仏オープンを17歳33日で制し、男子同種目で最年少優勝。同7月のウィンブルドンでも最年少優勝を果たした。


