杭州アジア大会で銀メダルを獲得したバスケットボール女子日本代表が6日、羽田空港着の便で帰国し、大会を振り返った。

林咲希主将は「チーム全員で戦い切れた。課題も残ったが、いい大会になったかなと思う」と話した。

世界ランキング9位の日本は、決勝で同2位の強豪中国に72-74で惜敗。25年ぶりの優勝を逃した。7月のアジア・カップでも決勝で中国に2点差で敗れ、同大会6連覇を阻まれた。決勝の舞台で同じ相手に同じ点差で再び敗れたが、林は今回の準優勝については前向きにとらえている。アジア・カップのときは「自分たちの思うようなプレーができず、ムズムズした感じがあった」としたうえで、「今回はみんなが足を止めることなく動き続けた。自分たちのリズムはこういうことだと感じられた部分があった」とうなずいた。

東京オリンピック(五輪)では銀メダルを獲得したが、24年パリ五輪の出場権はまだ手にしていない。来年2月の五輪世界最終予選で、出場切符獲得を目指す。

その世界最終予選の組み合わせが発表され、日本はハンガリーで開催される組に入った。スペイン(世界ランキング4位)、ハンガリー(同19位)、米大陸予備予選1位国(同5位のカナダが有力)と対戦し、3位以内に入る必要がある。

高田真希は「2月の大会が1番重要。今大会ではそこに向けての収穫と課題が見つかった。ここで下を向く必要はない。この結果を受け止めて次に向かっていかないと、ステップアップできない」と話した。優勝できなかった悔しさは「もちろんある」とつつも、「それ以上に、次、しっかりやらないといけないという気持ちのほうが今は大きい」と強調した。