女子トーナメント決勝で浜松開誠館が沼津を69-57で退け、8連覇を達成した。男子の決勝リーグでは昨年選手権全国3位の藤枝明誠が、2勝同士で対した浜松学院を108-61で下し、3戦全勝で2年連続8度目の優勝を飾った。ブロックトーナメント3戦を含む全6戦を100点ゲームで勝ち上がった。男子準優勝の浜松学院とともに3校が、全国大会(来月23日開幕、東京)に進出。組み合わせ抽選と発表は、今月下旬に行われる。【倉橋徹也】

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女子の浜松開誠館が、県内高校との連勝記録を「141」に伸ばした。県内3大大会(新人、総体、選手権)も21連覇と更新。絶対女王として9度目の全国進出を決めた。課題が見えたという決勝では、相手に主導権を奪われかける場面があったが、第3クオーター(Q)では50-30と一時最大20点引き離し、リードを最後まで守りきった。

U-16女子日本代表のPF後藤音羽(2年)は、両チーム最多29得点でチームをけん引した。今夏の全国総体ベスト16後、後藤はシュートエリアを広げることに取り組んできた。マークのきつさもあってか思うようなプレーができず、高得点でも納得のいかない様子だった。今決勝の守備やリバウンドで相手に押された点などを反省し、「全国で勝ち上がるため、3点シュートの精度をもっと上げたり、体を張ったプレーを高めたい」と話した。

優勝こそ手中に収めたが、反省点は多かった。三島正敬監督(48)の指示をチームで徹底できず、できても持続力に欠けた。主将のPG井口姫愛(2年)は「自分たちのやるべきバスケができなかった。甘さがものすごく出てしまった」と、準決勝や決勝を振り返った。強豪がひしめき合う選手権では「圧倒的な力差を出せないと目標のベスト4は狙えない」と続け、気を引き締めた。決勝で14得点したC中老小雪(3年)も「自分たちの持ち味の守備とリバウンドができていなかった。ウインターカップまでに、できるよう修正したい」と意欲を示した。