【エスポー(フィンランド)=藤塚大輔】昨季の4大陸選手権、世界ジュニア選手権王者の三浦佳生(18=オリエンタルバイオ/目黒日大高)が、目の前の試合に集中する。

今季のGPシリーズは、10月下旬の第2戦スケートカナダで2位。ショートプログラム(SP)4位発進ながら、フリー1位と巻き返し、合計257・89点をマークした。今大会で優勝すれば、2季連続のファイナル(12月7~10日、中国・北京)進出が決まるが、三浦はファイナルを過度に意識していない。

「ファイナルに行くぞというよりは、この大会はこの大会。何かにつなげるというより、1つの海外試合だと思っている」と冷静に見据えている。

今大会はGPシリーズ第1戦スケートアメリカ2位のケビン・エイモズ(フランス)も出場。今季はフリー「ボレロ」の独創性が光っており、三浦も「全ジャンプの間に何か入っているみたい。僕としてはあり得ないくらいいろいろ入っているプログラム。運動量もすごくて、頭ひとつ抜けているスケーター」と苦笑いを浮かべる。

表現面で差も感じるが、同時に「勝負は勝負なので、彼に勝つつもりで頑張りたい」と言い切る。これまでGPシリーズは2位3回が最高成績。「たくさん上手な選手がいますが、勝っていければ」と思い描いた。