ラグビー日本代表次期ヘッドコーチ(HC)人事が秒読み段階に入った。7日、都内で日本協会幹部が最有力候補のエディー・ジョーンズ氏(63)と最終面接を実施。関係者によると同協会トップの土田雅人会長、岩渕健輔専務理事が出席したとみられ、オーストラリアメディアも両氏が同席したことを報じた。最終候補には東京ベイHCとして、昨季のリーグワン初優勝に導いたフラン・ルディケ氏(55)も挙がっているが、ジョーンズ氏に方向性が固まった模様。13日の理事会で承認を得る見込みだ。

ジョーンズ氏は日本代表HCとして、15年W杯の南アフリカ戦で歴史的勝利。1次リーグ3勝と大躍進させた。イングランド代表監督として臨んだ19年W杯は準優勝。今年10月に閉幕したW杯フランス大会ではオーストラリア代表を率いたが、1次リーグで敗退し、先月25日に辞任していた。

今回のW杯で1次リーグ突破がかなわなかった日本代表は、ジェイミー・ジョセフHCが退任。土田会長は10月に次期HCの理想像を「(高校年代から代表まで)一貫してやれる人を選びたい。できる限り大学ラグビーを含め(各世代を)全部見てもらいたい」と明かしていた。ジョーンズ氏は95年に東海大の夏合宿を指導するために初来日。大学、社会人、代表の指導経験があり、選考ポリシーにも合致したとみられる。