新潟食料農大(3部1位)の2部昇格はならなかった。

国士舘大(2部8位)に19-47で力負けした。創部1年目(20年)の2戦目からの公式戦連勝も22で止まった。2・3部入れ替え戦は15年に3部の朝鮮大が昇格を決めて以後、7年間入れ替えのなかった「2部の壁」を越えられなかった。それでも後半に3トライ(ペナルティートライ1)などで19点を挙げ、来季への布石は敷いた。

初めての悔し涙だった。試合後、新潟食料農大フィフティーンは天を仰ぎ、膝に手をつき、グラウンドに座り込んだ。「あと1歩だったんだけど…」。NO8石川智也主将(4年)は声を震わせた。ただ、谷崎重幸監督(65)は「感動した。後半はよく立て直した」と健闘をたたえた。

前半、キックで裏を狙ってくる国士舘大に翻弄(ほんろう)されて5トライを許したが、後半に修正。「縦を突いて力でこじ開ける」。ゲーム主将のフランカー尾沼尚樹(3年)が言うように15人一体で前に出た。後半8分にラックの連続から奪ったプロップ佐藤太暉(3年)のトライを皮切りに、ペナルティートライを挟んで、後半34分にCTB荒城侃汰(3年)もトライ。後半は19-14と上回った。

自前のグラウンドがなく、公園を借り歩いて練習してきた。寮がなく食事の管理は各自でする。指導スタッフは谷崎監督1人。それでも5部からの快進撃で3部制覇までたどりついた。石川主将は「来年は後輩たちがやってくれる」と2部昇格を託した。「来季は自分たちが向こう側(勝者)になる」。尾沼は来季の壁突破を誓った。【斎藤慎一郎】

 

◆谷崎重幸(たにざき・しげゆき)1958年(昭33)4月17日生まれ、三重県出身。志摩高-法大。現役時代はFB、SO。82年から12年3月まで東福岡の監督。この間、全国高校ラグビー大会では優勝4回で、09年から3年連続全国大会3冠(選抜、国体、花園)を達成した。13年から16年まで法大監督を務めた。14年に文部科学大臣優秀教員として表彰された。20年4月に新潟食料農大ラグビー部監督に就任。