県勢女子の浜松開誠館(8年連続9度目出場)が、慶進(山口)に85-53と快勝し、6年連続の初戦突破を決めた。ハードな守備と全員攻撃で、一時最大38点差をつけた。男子では浜松学院(県2位、7年ぶり15度目)が正智深谷(埼玉1位)に72-87で敗れ、姿を消した。県王者の藤枝明誠(2年連続8度目)は、鳥羽(京都3位)に100-64と圧勝。悲願の日本一に向け、3大会連続の初戦勝ちで好発進した。2回戦の女子はきょう24日、男子はあす25日、東京体育館で行われる。【倉橋徹也】

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浜松学院は、慣れない7年ぶりの大舞台と、本来なら互角であろう相手にのみ込まれた。攻守で強いフィジカルとリズムにのった速攻を展開してきた相手に、第1Qで圧倒された。思うようにリバウンドを取れず、パスも通らず。14-26とリードを許した。

第2Qで必死に食らいついたが、ここで最大20点差と引き離された。会場の雰囲気に「圧倒された」という主将のSG大倉成矢(3年)は、「前半、自分が全然ダメだった。冷静にプレーできなかった」と目を赤くした。

ただ第3Qでは見せ場をつくった。相手がリズムを崩し、シュート成功率も低下。チームはその隙を突いて本来の攻撃リズムをつかみ、流れを引き寄せこのQだけで26得点。相手を8点上まわり、同Q終盤で5点差に詰め寄った。しかし、最終Qで相手が復活。第1Qの失点が重くのしかかり、最後は力尽きた。

前半の失点を悔やんだ森下貴之監督(46)は「波に乗るのに時間がかかった。相手との経験の差もあった」と唇をかんだ。1年生ながら先発起用され、17得点を挙げたPG西垣玲央は「来年も(ここに)戻ってきたい」と、新チームでの活躍を誓った。

◆テレビ放送 男子決勝は29日午後1時からテレビ朝日系で、女子決勝は28日正午からBS朝日でともに生放送

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