昨年準優勝の札幌山の手が延長戦の末、足羽に競り勝った。後半で一時リードを奪われるなど、一進一退の攻防。第4クオーター終盤まで相手に流れを維持されたまま、試合は延長戦に入った。足羽のターンオーバーが続いたこともあり形勢逆転。フォワード大山瑚南菜(3年)の連続得点で一気にリードを広げ、そのまま逃げ切った。大山は「自分がやらなきゃいけない立場。4クオーターは自分がシュートを外して終わったので、延長では自分が決められるように頑張った」と振り返った。

第4クオーターを終え、76-76の同点。足羽の勢いが増した中で迎えた延長戦で、3年連続でウインターカップに出場した大山が一気に流れを変えた。延長戦だけで12得点を挙げ、終わってみれば33得点11リバウンドのダブルダブルを記録。3点シュートを5本成功させるなど、得意のゴール下だけでなく外角でも得点を重ねた。「中だけじゃないところを見せられたので良かった」とうなずいた。

武器とする展開の速いバスケットは鳴りを潜め、足羽に付け入る隙を与えた。上島監督は「負けた試合。全部がだめです。オフェンスの組み立てができていない」と厳しい評価。4強入りを懸けた26日千葉経大付戦では、守備から速攻につなげる理想のバスケットを徹底する。大山は「ディフェンスからもっともっと走り回って、オフェンスにつながるようにしたい」と気を引き締めた。

◆テレビ放送 男子決勝は29日午後1時からテレビ朝日系で、女子決勝は28日正午からBS朝日でともに生放送

【関連記事】高校バスケ・スコア>>