大阪桐蔭(大阪第2)は桐蔭学園(神奈川)に完敗。昨春の選抜大会のリベンジはならなかった。

ロースコア決着を望み、優勝候補の桐蔭学園を相手に前半を10-0で折り返した。後半8分、相手ゴールに迫り、トライ直前まで持っていったが押し返された。後半15分には、これまでの戦いで何度も得点を挙げてきたラインアウトからの“必中モール戦法”で迫ったが、あと1歩が届かず。桐蔭学園FWの堅い壁に跳ね返された。

ロックの中谷陸人(3年)は得点パターンが通用しなかったことに「フィジカルの差はそんな感じなかったんですけど、ラインアウトの精度の差は感じた」。大阪桐蔭のタックルが桐蔭学園にうまく決まらない場面もあり、「FWの1対1は負けていないと思いますが、相手のBKとミスマッチになったときにタックルをずらされましたね」と振り返った。

主将のCTB林田力(3年)は、前半をロースコアで折り返したことには納得しつつ「桐蔭学園さんのプレッシャーのかけ方がうまかった。自分たちが想定していたところではなく慌ててしまった。精度が高かった」。

1年の冬に左膝の前十字靱帯(じんたい)を切る大けがを負い、その後1年間は練習に参加できなかった。今もテーピングが残っているが「万全ではなかったですけど、最後までもってくれてありがとうって感じです」と笑顔。主将として目標としていた花園の舞台に立ち「全員で花園にかけて頑張ってきた。自分自身も最初で最後の花園を目標にしてたので、最後まで戦いやり抜いた」と胸を張った。「年々順位も上がっている。今経験した下級生も多いので次は優勝を狙えると思う。そこはかけて欲しい」と夢を託した。

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