2年ぶりの頂点を目指す就実(岡山)が、5年ぶり4度目の優勝を狙う大阪の名門、金蘭会を2-0のストレートで破り、準々決勝を突破した。

3連覇を目指した前回大会は、直前の「コロナ陽性」で棄権。昨年出場を果たせなかった先輩たちが応援席で見守る前で、センターコート進出を果たす万感の勝利を届けた。

試合を決めたのは2年生エース、福村心優美(こゆみ)の一撃だった。セットカウントを先取して迎えた第2セット。4連続失点を喫し、14-16と追いすがられた場面で、ギアを入れ直した。3枚ブロックの徹底マークを受けながらも「負ける気はしなかった」と右腕を振り抜く。強烈なアタックを決めて流れを引き戻すと、マッチポイントでもエンドラインぎりぎりに打ち抜いた。自身初の春高。センターコートへの切符をつかみ取り、「決めべき場面で決めきれて良かった」とうなずいた。

「マークの中でも打ち抜くのが就実のエース」。大会前、西畑美希監督から幾度となく説かれてきた。その信条を、大一番となった難敵との戦いで体現。現役時代、Vリーグユニチカなどで活躍した監督が「びっくりした。どんだけ打てるんだ」と驚く、満点のできだった。

それでも、慢心はまるでない。成長を続ける主軸は、まだ「70点」と評した。「苦しい時に自分が決められなかった場面がある。そこで決め切れたら」と力を込めた。昨年、大会直前の棄権で悔し涙を飲んだ岡山王者。福村は、先輩たちの思いも背負う。「就実は強いんだというところをもう1度いろんな人へに証明したい」。勝負と語る準決勝へ、迷い無く腕を振る。

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