チームスローガン「ONE MEIJI」を胸に、強敵に挑む。

ラグビーの全国大学選手権決勝は明日13日、東京・国立競技場(午後3時10分開始予定)で行われる。5大会ぶり14度目の優勝を目指す明治大(明大)は12日、拠点の東京・八幡山グラウンドで前日練習。CTB広瀬雄也主将(4年)を中心に2連覇中の帝京大を倒し、創部100周年の節目の年に花を添える。

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大柄の男たちが輪をつくった。広瀬主将が声を響かせる。

「『ONE MEIJI』を体現していこう」

この1年で繰り返してきた標語を呼びかけると、チームメートも明るく応えた。活気あふれる練習で、大一番への士気を高めた。広瀬は「(試合に)出る、出ないに関係なく声を出して、良い雰囲気を作っていく」といつも通りの声かけに努めていた。

昨冬の同選手権。初陣の準々決勝で早大に21-27で敗れたところから、チームは始動した。

まずは新4年生で集まり、新スローガンを思案。「For MEIJI(明治のために)」「継承」など、多様な案が出されたが、その根底には共通の思いがあった。

「4年生がまとまらないと、下級生へは浸透しない。最上級生がチームをつくる」

その思いを端的に表したのが「ONE MEIJI」。チームミーティング用のスライドは、必ずこの言葉が刻まれたページから始まった。ことあるごとに呼びかけてきた広瀬も「自分たちが気付かないうちに浸透していった」と実感する。

それを象徴するのが、練習風景の変化。例年は「試合にあまり出られない選手たちは、ただグラウンドに来ているだけ」との状況も見られたが、今季は違う。実力が下位にあたるカテゴリーでも、レギュラー陣と同じように声をかけ合った。

主将は「自分が話さなくても、1年生たちが上級生と同じことを指摘していた。1つになってきている」と言い切る。神鳥裕之監督も「『ONE MEIJI』で勇気づけたり、叱咤(しった)したりしてきた。最後は優勝へのストーリーを描きたい」とうなずいた。

迎える決勝。これまで同選手権で4戦全敗の帝京大に挑む。創部100周年の伝統も誇りに、集大成に臨む。

「100年の節目で優勝を狙えるのは一生に1度。勝たないといけない」

チーム一丸で、新たな歴史を刻んでみせる。