レスリング女子53キロ級世界女王の藤波朱理(20=日体大)が世界女王同士による「パリ五輪代表対決」を制した。

大学対抗リーグ戦で、日体大と育英大が対決。59キロ級の試合で女子57キロ級の桜井つぐみ(22)と対戦し、5ー0で勝利した。

ともにパリで日の丸を背負う両雄。階級も下、年齢も2歳下の藤波の勢いが勝った。「普段からたくさん練習させていただいてて。やっぱり試合となると緊張もしますし、違う感覚での試合だったな」と振り返った。

中学、高校での対戦経験はある。日本代表合宿などでも手合わせする機会はあるが、試合は久々だった。連勝記録もかかる中での一戦。「挑戦自体もすごくリスクがある。自分の中でも考えるところはあったんですけど、絶対にここで逃げたらダメだなって」と向かっていった。この日も3つの白星を重ね、連勝記録は133に伸ばした。