卓球女子でパリ五輪シングルス代表選考レース3番手の伊藤美誠(23=スターツ)が、“ライバル度外視”で2年ぶりの全日本選手権優勝を目指す。

24日は会場となる東京体育館で練習後に記者会見。五輪シングルス代表は今大会終了後の選考レース上位2人が対象で、2番手の平野美宇(木下グループ)と34・5点差につける。優勝は120点に設定されており、自身と平野の結果次第で逆転可能。「すごく好き」と愛着を持つ女子ダブルスを回避し、シングルス一本集中で頂へ突き進む。

◇   ◇   ◇  

伊藤に生き生きとした笑顔が戻った。初戦となる26日の4回戦を2日後に控えた記者会見。開口一番で「楽しく練習できました」とほほえんだ。昨年12月のWTTファイナル以降、せきぜんそくの手前まで体調を崩したというが「今は一番調子がいい。『よくここまで合わせられたな』と思いました」と自信を示した。

ライバルではなく、優勝だけを見据える。21年東京大会で銅メダルだったシングルスのパリ五輪切符へ、同い年の平野と34・5点差。直接対決の可能性は決勝に限る。選考ポイントは優勝120点、2位100点で「決勝が平野選手だったら(20点しか詰められず五輪も)平野選手」と自覚する。それだけに「(平野は)意識していない。誰が相手でも優勝するのが目標。全日本で優勝したい」とタイトルだけを考えている。

19年には女子ダブルス、混合ダブルスを合わせた2年連続3冠を達成。女子ダブルスは早田ひなとの“みまひな”で5連覇中だったが「シングルスに集中したい」と相方に伝え、集大成の戦いに全精力を注ぐ。「チーム美誠で一緒に頑張ってくれている人たちと(五輪に)行きたい思いが強い」。優勝の先にパリが待つと信じて進む。【松本航】

◆パリ五輪への道 最大3人が出場。日本は2月の世界選手権団体戦(釜山)8強で団体出場権(3枠=シングルス2枠含む)を得る。国内のシングルス代表選考レースは、今回の全日本選手権で終了。上位2人が「シングルスおよび団体戦代表候補予定選手」、残る1人の「団体戦代表候補予定選手」はシングルスで選出の2人とダブルスが組め、団体戦で活躍が期待できる選手となる。全日本は優勝120点、準優勝100点、4強80点、8強50点…などに設定されている。