昨年末の全日本選手権9位の三宅星南(21=岡山・関空スケート)が83・14点で首位発進を決めた。

「今回は4回転を抜いて臨みましたが、その中でアクセルまででベストを尽くす目標を達成できた」とうなずいた。

白地に斑点模様のシャツに身を包み、SP曲「Maria」に合わせて軽やかに滑った。冒頭のトリプルアクセル(3回転半)で出来栄え点(GOE)1・87点の加点を導くと、続く3回転フリップ、3本目のルッツ-トーループの連続3回転ジャンプも確実に成功させた。

1カ月前の全日本では合計226・12点で9位。「全力を尽くせて良かった」と喜びがあふれたが、8位の吉岡希とは23・26点差がついた。さらに最終グループ6人は、全員が合計270点以上をたたき出した。その演技に「自分もまだまだできる。まだ出し切れていないことも、いつかではなく、早く出せるようにしないと」と闘争心に火がついた。

年始からは早速、地元岡山で新たな陸上トレーニングも開始。ケガ防止や体のキレを出そうと努めている。「これからも1つ1つレベルアップできるように」。燃える思いを胸に秘め、さらなる成長曲線を描く。

◆成年男子SPの上位成績

〈1位〉三宅星南(岡山)83・14点

〈2位〉大島光翔(埼玉)79・87点

〈3位〉織田信成(大阪)78・09点

〈4位〉吉岡希(兵庫)74・26点

〈5位〉杉山匠海(岡山)73・69点

〈6位〉友野一希(大阪)68・49点

※フリーは翌30日に行われる予定