ショートプログラム(SP)首位発進の三浦佳生(18=東京・オリエンタルバイオ/目黒日大高)は初優勝にも、反省しきりだった。

4回転-3回転の連続トーループを決め、合計238・47点で東京チームの優勝に貢献。ジュニアのプログラムで臨み、2位の中村俊介(愛知)に34・82点差と圧倒した。ただ、全7本中4本のジャンプが減点となり「何もなし得たものがない。情けない」と自身に怒りを向けた。

3月には初の世界選手権(カナダ・モントリオール)を控える。4位となった昨年末の全日本選手権では、4回転ジャンプはサルコーとトーループの2本としていたが、さらにループやフリップの投入を思い描く。「世界選手権では勝ちにいく気持ちでいる。少しでも上にいくために、トーループとサルコーは当たり前に跳ばないといけないですが、ループかフリップも。年が明けてからは特にフリップを練習しています。何とか世界選手権までにものにしたい」と見据えた。

初舞台でも気後れすることなく、強気で攻める。「世界選手権は自分がシーズン当初から目指していた舞台。このハイレベルな日本選手の中で勝ち取った枠を自分のものにできるようにしたい。国内外でいろいろな選手が出場するので、勝つつもりで頑張りたい」。苫小牧で募った悔しさを、世界舞台への糧とする。