フィギュアスケート女子の坂本花織(23=シスメックス)が2日、神戸市役所で行われた「神戸市スポーツ表彰」の表彰式に出席し、地元愛と3月の世界選手権に向けて熱い思いを口にした。

神戸市の久元喜造市長(70)から記念盾を受け取った坂本は、受賞者代表であいさつで「このような賞をいただき、誠にありがとうございます。先日北海道で行われた国民スポーツ大会で兵庫県のフィギュアで入賞することができました。神戸育ちの私にとって、この大会は唯一、兵庫県代表として出られる大事な大会なので、そこでしっかり成績を残すことができてすごくほっとしています」と笑顔でスピーチ。

25年6月にHAT神戸に待望の通年型スケートリンクが完成することにも触れ「練習環境が整い、さらに自分を高めるべくスケートと向き合って精進して参りますので、よろしくお願いいたします」。地元愛あふれる話に、同席した受賞者から拍手が沸き起こった。

坂本は今後、2月末にオランダで行われるチャレンジカップ出場した後、3月にモントリオール開催の世界選手権に臨む。世界選手権連覇中の女王が狙うのは、もちろん大会制覇。「3連覇を目指して今は練習を積んでいるところです」と力強く話した。

試合が続くことになるが「試合に出て調整をしていくのが自分自身のスタイル。ハードスケジュールというほどでもなくて、毎月末に試合があるのは、すごくいい間隔」とし、来月の大舞台に向けた調整に自信を見せた。

坂本はこの日、22年北京冬季五輪のフィギュアスケート団体で3位だった日本が、カミラ・ワリエワ(17=ロシア)のドーピング違反による失格を受け、銀メダルに繰り上がるとされた1月30日の国際スケート連盟(ISU)の発表についても言及。「2年間どうなるんだろうっていう気持ちで結果を待っていたので、2年待っただけあったなと思うし、その分繰り上がりはすごくうれしいです」と喜びを口にした。