【モントリオール=阿部健吾】22年北京五輪銀メダリストの鍵山優真(20=オリエンタルバイオ/中京大)が、ショートプログラム(SP)に臨み、106・35点の2位となった。

4回転サルコー、4回転-3回転の連続トーループを降りて、3本目のトリプルアクセル(3回転半)も着氷。演技終了後には両手を突き上げ、満足したような笑みを浮かべた。

「亀のようなゆっくりとした歩みでしたけど。世界選手権で、自分の最大限の技術と最大限の自信を、両方持ってパフォーマンスできたのがすごくよかった」と振り返った。

左足首故障からの復帰シーズン。2月4日に閉幕した4大陸選手権では、今季世界2位となる合計307・58点を記録。2位に30点以上の大差をつけて、五輪、世界選手権、グランプリ(GP)ファイナルを含めたシニア主要国際大会で初の金メダルを獲得していた。

今大会に向けては「4大陸と同じような(挑戦者という)気持ちで」と構え、3連覇のかかる宇野昌磨らトップ選手に「お互い120%引き出して、その上で優勝したい」と明確な目標を口にしていた。

日本勢初の3連覇がかかる宇野昌磨(26=トヨタ自動車)は107・72点で首位、初出場の三浦佳生(18=オリエンタルバイオ/目黒日大高)は85・00点で10位発進となった。