セーリングでパリ五輪最終予選となるラストチャンスレガッタは26日、フランスのイエール沖で行われ、女子49erFX級は田中美紗樹、永松瀬羅組(豊田自動織機)が6位となり、パリ五輪代表を決めた。国別では4位で、5位までが得る五輪出場枠を獲得した。

国別4位までが出場枠獲得の混合ナクラ17級では飯束潮吹(エス・ピー・ネットワーク)西田カピーリア桜良(関大)組が5位となり、国別4位で代表切符を得た。両ペアとも日本連盟が定める選考基準を満たした。

田中、永松、西田は初の、飯束は東京に続く五輪出場となった。

○…女子49erFX級は2人乗りの大型高速艇だ。小柄な日本勢に不利とされてきたが、幼少期から気象条件を読むのが得意だった田中と、米国出身の父を持ち体格に恵まれた永松のペアが、課題だった強風下でのレースも順位を落とさず代表切符を得た。スキッパーの田中は「応援いただいた方々に良い結果を伝えられてうれしい」と喜んだ。

混合ナクラ17級の飯束、西田組は、西田の父の出身地であるイタリアで強化して成長。最終のメダルレースでライバルに競り勝って代表を決め、西田は「最後に何とか勝つことができてうれしい」と一安心した。

★田中美紗樹(たなか・みさき)14年仁川アジア大会は女子420級で4位。470級で東京五輪出場を逃した後、49erFX級に転向した。大阪・関大第一高、早大出、豊田自動織機。155センチ。26歳。大阪府出身。

★永松瀬羅(ながまつ・せら)昨年の杭州アジア大会は田中と組んだ女子49erFX級で2位。4月のプリンセス・ソフィア杯は同種目で日本勢初の表彰台となる3位。大分・別府青山(現別府翔青)高、早大出、豊田自動織機。167センチ。29歳。大分県出身。

★飯束潮吹(いいつか・しぶき)14歳で02年釜山アジア大会オプティミスト級優勝。17年にナクラ17級へ転向し、東京五輪は畑山絵里と組んで15位。福岡第一高、日本経大出、エス・ピー・ネットワーク。174センチ。35歳。神奈川県出身。

★西田カピーリア桜良(にしだかぴーりあ・おうら)昨年の杭州アジア大会で飯束と組んだ混合ナクラ17級で3位。大阪・関大第一高、関大4年。165センチ。21歳。大阪府出身。

(共同)