男子日本代表が、フルメンバーでアジアの宿敵イランをストレートで下した。

第1週ブラジル大会を調整優先で回避した石川祐希(28=ペルージャ)、高橋藍(22=サントリー)の2枚看板が今大会から合流。ともにチームトップタイの14得点を上げ、好調なチームをさらに勢いづけた。今夏のパリ五輪への前哨戦。5日のドイツ戦もこの流れに乗って白星を重ね、大舞台へ弾みをつける。

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「ブラボー!」。1-0で迎えた第2セット(S)。高橋藍はセットポイントからスパイクを決めると、イタリア流で雄たけびを挙げ、仲間の背中をポンとたたいた。「イタリアでやっているので、そのまま言っています」。23-24年シーズンまでの3季プレーしたイタリア1部セリエAばりに仲間を鼓舞し、ストレート勝ちに貢献した。

豊かな感情表現と多彩な攻撃でもり立て、計14得点をマーク。アジアの宿敵イランには昨年のアジア選手権、VNLでもストレート勝ちしていたが、今大会は相手にとってパリ切符がかかる。その中でもしっかり勝ちきり「余裕を持ってプレーできている。決めきる点で力が付いてきたところは、成長してきた部分」とうなずいた。

ホーム福岡から、世界最高峰のイタリアリーグを戦い抜いた両翼が加わった。そのもう1人、エース石川も、高橋藍に負けずサービスエース1本を含む14得点。存在感は健在だった。チームに合流したのは5月31日と、わずか5日目で迎えた初戦。コンビネーションと合わせる回数は少なかったが、競り合う第2S18-18の場面では、セッター関田のワンハンドバックトスを華麗に、豪快にたたき込んだ。準備期間の短さを感じさせない連係。エースの役割を果たした。

次戦は今日5日、ドイツと対戦する。5月26日に閉幕した第1週ブラジル大会は、2枚看板を欠く中で3勝1敗で通過。パリ五輪の前哨戦となるVNLで、順調に勝利を重ねる。石川は「合流して最初の試合なので、最高な雰囲気でできてうれしい」。高橋藍は「もう少し調整は必要だと思うけど、今でもいい形でバレーできている」と力を込めた。主軸2人がそろった日本。五輪メダルへ向けて、止まらない。【竹本穂乃加】

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