バレーボールSVリーグ女子で初代女王の座に輝いた大阪マーヴェラスは28日、大阪市内で優勝会見と祝賀会を開いた。
昨季まで「JTマーヴェラス」として活動した名門チームは、記念すべきSVリーグ1年目のレギュラーシーズン1位、プレーオフも勝ち抜いて完全優勝を果たした。
5月3日の決勝第2戦でNEC川崎を2連勝で破り、栄冠をつかんだ酒井大祐監督(43)は「ゴールを目指し、全員で同じ景色を見られた。すごくうれしい瞬間で、ホットした」と振り返った。
主将でアウトサイドヒッター田中瑞稀(29)は、プレーオフのMVPに選ばれた。優勝の要因に、メンタル面を挙げた。
「(昨季までは)勝たなきゃいけない思考の方が強くて、今季は自由といったらあれだが、楽しむ方にスイッチできたのが1つ要因です」
副主将でパリ五輪代表だったアウトサイドヒッター林琴奈(25)も「楽しむという思いが強いシーズンだった。1人1人が試合に向けた準備や、持っていき方も工夫できていた」と同調する。
実際にプレーオフの準決勝は、デンソーに第1戦を0-3で落としながら、第2、3戦で連勝し、逆転で決勝に進出した。土俵際から優勝につなげた。
リベロ目黒優佳(29)は「負けた時もチームは明るい。次のことに向けて仲間同士でしゃべったり、選手が1人にならない」といい、デンソーに先勝を許して「負けたら終わりという状況を、先に経験していたことが3戦目に生かせた」と振り返った。
セッター東美奈(25)は「コートにいる6人だけでなく、ベンチ外の選手もいろんな言葉をかけてくれた」と、チーム一丸を強調していた。
大阪Mからは28年ロサンゼルス五輪に向けた女子日本代表に、塩出仁美(25)、小川愛里奈(26)、西崎愛菜(23)の3選手が選出されている。さまざまな刺激を受け、初代優勝チームとして、今後も進化を遂げていく。【横田和幸】
◆大阪マーヴェラス 1956年(昭31)に大阪で専売茨木としてチーム設立。96年にVリーグ初昇格、昨季までは「JTマーヴェラス」として活動。V(プレミア)リーグ時代は優勝3度、準優勝5度、黒鷲旗優勝5度、準優勝5度、皇后杯優勝1度。00年代には菅山かおる、竹下佳江、宝来真紀子ら代表選手も所属。ホームタウンは大阪市に置き、練習拠点は兵庫・西宮市。本拠地はAsueアリーナ大阪。「マーヴェラス」とは「すばらしい」「素敵な」「奇跡的な」を意味。スローガンは「最高の輝きを。最大の感動を。私たちは進化し続ける。」。マスコットキャラクターは「マーヴェりん」。


