最終戦のGT500クラスは、逆転王者を狙う38号車KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)が1分35秒768でポールポジションを獲得した。2位には総合トップの1号車au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)が1分35秒943が、3位に23号車MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)が1分36秒069でつけた。
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ポールポジションを決めた大湯は何度も右拳を突き上げた。「石浦さんに最後、花を持たせたいという思いがすごいあったので、何が何でもポールと思って臨んでいた。こんな最高なことはない」。18年間走り続けた石浦のGT500クラスでのラストレース。Q1(予選1回目)で石浦が3位につけてQ2(予選2回目)進出を決めた時点で大湯の瞳には涙があった。
石浦は「大湯が乗りやすい車を気持ちで作り上げてくれて、ミラクルが起きているような気がする。明日の緊張感がめっちゃ高まったかな。大湯に本当に感謝しています」と17歳も若い27歳の相棒を頼もしげにみつめた。
得点ランク4位でトップ1号車との差は8・5。優勝しても予選2位の1号車が2位なら王者を逃すが、最後まで諦める気はない。もてぎは抜きぬくいコースだけに、大湯は「トップからのスタートは価値がかなり高い。だからこそポールを取りたかった。それを生かしたい。ラストランをいい形で終わってもらいたい」と言った。
石浦にとっては、家族のサポートも心強い。瑞紀夫人(39)と3人の子どもがサーキットにかけつけている。500クラスから退くことを伝えると、泣き出す子どももいたという。「かっこいい姿を最後に見せて終わりたいな。この先ずっと記憶に残るようなレースになれば。一番いいなという走りを明日もしたい」とポールトゥウインを誓っていた。


