フィギュアスケートの世界選手権(25日開幕)に出場するバンクーバー冬季五輪女王の金妍児(韓国)が22日、開催地モスクワに向けて出発する前、韓国の仁川国際空港で「1年以上大会に出ていないけど、いい準備ができたから気にならない。練習のようにうまく演技できると期待している」と抱負を述べた。

 2009年の世界選手権を制している金妍児は、五輪後に行われた昨年の同選手権で浅田真央(中京大)に次ぐ2位となって以来、大会に出場していない。浅田との再戦に注目が集まるが「自分のことだけに集中している」と話し、勝負の鍵には「神経質にならないこと」と精神面を挙げた。

 東日本大震災の影響で3月の東京開催が中止となり、大会が約1カ月遅れたことについては「最後の仕上げの時間ができて幸運だった」とプラスにとらえた。