<女子バスケットボール:ロンドン五輪世界最終予選:日本79-51韓国>◇敗者復活トーナメント◇30日◇トルコ・アンカラ

 日本が2大会ぶりの五輪出場へあと1勝とした。五輪出場決定戦で負けた4チームによる敗者復活トーナメントが行われた30日(日本時間7月1日未明)、日本は韓国と対戦し、28点差をつけて圧勝した。日本は、アルゼンチン-カナダの勝者と五輪切符をかけて戦う。

 内海知秀ヘッドコーチの話

 この試合に勝てたことは非常にうれしい。ゲームの入り方が、選手たちも気持ちが入っていて、いい入り方できた。DFとリバウンドをよく頑張っていた。途中、ファウルに気をつけろと話をした。前半は大神が活躍してくれたので、チームも落ち着いてゲームできた。全員バスケットできたことがうれしい。明日は何が何でも勝ちにいきたい。(五輪まで)あと1つなので集中して頑張れ、と選手に伝えたい。<第1Q=日本29-4韓国>

 日本は立ち上がりからボール回しが冴え、主導権を握った。残り6分すぎには右サイドからシューティングガードの吉田が3ポイントシュートを決めてチームも波に乗った。10-2から、間宮、田中、田中、大神、高田2、高田と連続ポイントなどで一気に突き放し、25点差をつけた。<第2Q=日本18-16韓国>

 第2Qに入り、開始15秒。田中が左45度の位置から3ポイントシュートを決めて32-4とした。韓国も点差を詰めたが32-9で迎えた2分すぎ。今度はエース大神が左サイドからシュートを決めて34-9とした。韓国も粘りをみせるが、残り約3分、36-14から高田がゴール下で相手DFと競りながらもシュートを決めた。さらに残り3分を切り、吉田が相手のパスをスティール。一気に中央をドライブし、相手DF1枚をかわして、技ありのスカイプレーで2点を追加。日本の勢いは加速度を増した。第2Qを終え27点差をつけた。47点の内訳は、大神が18点、高田が9点、吉田、田中が8点ずつ、間宮が4点。<第3Q=日本18-13韓国>

 開始と同時に韓国に点を奪われたが、1分すぎに高田が正面やや右からシュートを決め、49-22とした。さらに3分すぎ、今度は左サイドからゴール下を通したボール回しから最後は、大神がシュートを決めて、この日、20点目(51-22)とした。残り4分を切り、カウンターから大神が中央を一気にドライブ。相手DFが1枚いたが右サイドを走っていた田中に大神が最終パスを出し、田中が落ち着いてシュートを決めた。立て続けに、右サイドからは高田がドリブルで相手DFを巧みにかわし、ゴール下に進入。落ち着いてレイアップシュートを決めた。残り1分、途中出場の大場が相手のパスをスティール。相手陣内からカウンターで一気にドライブ、落ち着いてゴールを決めた。第3Qを終えて、日本は韓国に32点差をつけた。<第4Q=日本14-18韓国>

 残り5分を切り、藤原が左サイドから3ポイントシュートを決めて72-41。韓国も粘りをみせるが、日本は大量リードに守られ、勝利をつかんだ。