2020年夏季五輪での実施競技入りを目指す野球とソフトボール、空手、武術、ウエークボードの関係者が21日、東京都内で記者会見し、これまでの取り組みや競技の魅力を説明した。

 08年北京五輪を最後に実施競技から外れた野球とソフトボールは、4月に両競技を統括する世界野球ソフトボール連盟を設立した。男子が野球、女子はソフトボールと1競技での復帰へ、全日本野球協会の鈴木義信副会長は「北京でソフトボールが金メダルを取った。より感動や興奮を与えられるのが団体競技ではないか」と特長をアピールした。

 3度目の挑戦の空手は組手の実施を提案。昨年の世界選手権女子個人形で金メダルを獲得した宇佐美里香さんは「礼儀作法はもちろんスピード感が魅力。採用を願っている」と話した。

 中国伝統の武術は太極拳などの形を採点で競う。若者に人気のウエークボードは水上スキーのスノーボード版で、ジャンプの高さや回転技を競う。

 20年五輪の実施競技は27が確定し、最後の1枠をレスリングを含む8候補が争っている。