<bjリーグ:浜松・東三河フェニックス96-72ライジング福岡>◇28日◇第13戦◇愛知・蒲郡市民体育センター

 東地区首位を走る浜松・東三河フェニックスが、96-72で西地区2位のライジング福岡に圧勝し、破竹の8連勝を果たした。西地区で8連勝中だった好調な相手の情報不足から、前半は35-36とリードを許したが、第3クオーター(Q)に大逆転。エースのウェンデル・ホワイト(25=米国)が30得点。27日に入団契約を結んだばかりの新外国人のブバカ・コーリ(26=セネガル)も10得点を挙げ、上々のbjデビューを飾った。

 フェニックス(不死鳥)は、試合途中でよみがえる。未知の相手への戸惑いから判断ミスやマークのずれが出て、前半は大苦戦。だが、第2Qまでに福岡の総合力を見切ると、勝負どころの第3Qで大量33点を奪って突き放した。「まったく相手を知らないから、国際試合をやっているみたいだった。これだけ勝ち続けると、逆に負け慣れていないのが心配だ」。中村和雄ヘッドコーチ(68)がぜいたくな悩みを打ち明けた。

 11月に加入した2選手も輝いた。ホームデビュー戦となったジャメイン・グリーン(29=米国)は、15分の出場で7得点、5リバウンド、2アシストに1スチール。「だいぶ慣れたけど、まだまだこれから。僕が入る前から強いチームで目立つのは難しい」と笑った。入団2日目のコーリは、名刺代わりの豪快なダンクシュートを披露。「これからも勝利に貢献したい」と満足げに話した。

 エースのホワイトは、26日に妊娠8カ月で来日したケリー夫人の目の前で大暴れ。大口真洋主将(33)は、3本放った3点シュートを全部決めた。主力が活躍し、新助っ人も持ち味を発揮。浜松の快進撃は、もう止まらない。【大石健司】