バンクーバー五輪カーリング女子日本代表のチーム青森でスキップ(主将)を務めた目黒萌絵(25=みちのく銀行)が結婚を前提に第一線から退くことが10日、分かった。21日に青森市内で会見を開き、引退を正式に発表する。地元の関係者によると「できれば結婚して北海道に帰りたい」と以前から話していた。

 相手は、父義重さん(59)が北海道南富良野町で経営するNPO法人どんころ野外学校のスタッフで、長年の付き合いになるという。母敏子さんは「まだ21日までは口止めされています」と話したが、知人には「結婚する」と明かしている。

 目黒はバンクーバー五輪があった昨季を競技生活の一区切りとし、北海道に戻ることを念頭に置いていたもようだ。現在は、青森のみちのく銀行広報室に勤めるOLで、仕事とカーリングを両立。結婚願望も強く、「結婚して早く家庭を作りたい」と口癖のように話していた。

 バンクーバー五輪ではスキップを務めたが、重圧からかスランプに陥り、途中から本橋に最後に投げるポジションを譲った。チームは3勝6敗で過去最低の8位に終わった。続く3月の世界選手権も1勝しかできなかった。

 目黒は、トリノ、バンクーバーの両五輪に出場し、本橋と並んでチームを支えた。天然の癒やし系で、「カーリング娘」として本橋と人気を二分した。今後も、趣味でカーリングは続けるという。